2020/03/18
- lamb-column
料理や食べ物の写真を美味しそうに撮るコツやテクニック4選
近年、InstagramやTwitterなどのSNSの流行で、おしゃれな食事や外食をした際に料理を写真におさめるのが当たり前になりつつあります。
アンズコフーズでも、さまざまなラム肉料理をインスタグラムにアップしています。
しかし、料理を美味しそうに撮影するのはなかなか難しいものです。
そこでこの記事では、SNS映えする料理や食べ物の写真の撮り方についてご紹介します。
誰でもすぐに実践できる簡単なテクニックやコツを解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
逆光を利用する
美味しそうな料理写真を撮りたいのならまず「明るさ」が重要です。
料理は一般的に暗いと美味しそうに見えにくいため、十分な明るさを確保する必要があります。
そこで知っておきたいのが「光の向き」です。
光の向きによって、明るさはかなり違ってきます。
そこで光の向きの基本である「順光」「逆光」「反逆光」について説明していきます。
・「順光」とは
被写体に対して、正面から当たる光のことを指します。
順光で撮影すると、料理の手前に光が当たることになりますが、『光→撮影者→被写体』という立ち位置になるので、手前には撮影者の影が入ってしまいます。
その結果、料理にうまく光が当たらず、立体感のないのっぺりとした印象の写真になります。
そのため、料理を撮る際には避けた方がよい光の向きだといわれてます。
・「逆光」とは
被写体に対して、真後ろから当たる光のことです。
逆光での撮影では『光→被写体←撮影者』という状態になり、撮影者から見て料理の奥側に光が当たるため、自分の影が写真の邪魔をしません。
料理によく光が当たり、立体感やメリハリのある写真になるため、料理撮影にとても向いています。
・「半逆光」とは
被写体に対して、ななめ後ろから当たる光のことです。
半逆光で写すことで、料理の奥が明るくなり、立体感と料理のツヤ感が出やすくなります。そのため、逆光同様に料理が美味しそうに写るといわれています。
光の向きで写真の出来栄えは大きく変わります。
いずれにしても、写真を撮る際は、まずよく光が当たる場所に被写体を置いてみましょう。
その際、なるべく自然光を利用してください。蛍光灯の光は真上から当たるうえに、料理を不自然に光らせることがあります。昼間なら自然光が入る窓際で撮りましょう。
夜間や窓のない飲食店で撮る際は、自然光を照明で代用するか、撮影してからアプリ等を使って明るさを整えましょう。
メインの料理にピントを合わせる
写真を撮るなら主役の料理が引き立つようにピントを合わせることが重要です。
「ピントを合わせる」というのは、被写体に焦点を合わせて写すことを指します。
逆にぼやけたように写すことを「ぼかす」と呼びます。料理を美味しく見せるためには、この「ピントを合わせる」と「ぼかす」を上手に使いこなすことが大切です。
例えば、複数の料理がテーブルに並んでいるときにメイン料理だけを写真におさめたいなら、メイン料理を手前に置いてこれにピントを合わせ、背景をぼかします。
これでメインの料理だけを簡単に引き立たせることができます。
ただし、ぼかしには限度があります。
単体で料理を撮る場合も同様に、できるだけメインの料理以外に余計なものが写らないように片付けておくとよいでしょう。
最近のデジタルカメラやスマホのカメラには、自動でピントを調節してくれるオートフォーカス(AF)機能が搭載されています。
とくにスマホのカメラでは、画面上でメインの料理をタップすることで簡単にピントが合います。
また、メインの料理に寄ると自動的にピントが合い、周りがぼけるような機能(iPhoneポートレートモードなど)もあり、活用すると簡単に被写体を際立たせる写真を撮ることができます。もし、撮影時にうまくぼかせなかったら、アプリやソフトを使って画像を加工するのも一つの手です。
斜め45度から撮影する
写真を撮るときは、撮影する角度(アングル)も大切です。料理の写真でよく用いられるのは、被写体の「45度」「真横」「俯瞰(ふかん)」の3つです。それぞれどのような特徴があるのか確認していきましょう。
・45度
斜め上45度は、実際に料理を見る角度とほぼ等しいため、リアルな立体感のある写真が撮れます。
そのため、料理がいちばん美味しそうに見える角度といわれています。
料理写真初心者の方は、45度の角度を意識しながら撮ってみるのがおすすめです。
・真横
断面図がきれいな料理やパフェ、ハンバーガーのような高さのある料理、ドリンクなどは全体がわかるように被写体と同じ高さ、真横から撮るといいでしょう。
その際、背景に生活感のあるものなどが写り込まないように壁などを利用すると、きれいな写真に仕上がります。
・俯瞰
俯瞰とは、真上から写真を撮ることです。
複数の料理をすべて写したいときや、おしゃれなテーブルセッティングも写したいときなどに適した撮り方です。
うまく撮れるとにぎやかな写真になる一方で、おしぼりや割り箸などが見えるとごちゃごちゃした印象の写真になってしまいます。
俯瞰で撮りたい場合は、余計なものは写り込ませないようにし、料理だけでなくおしゃれなキッチンクロスやカトラリー、植物などを取り入れて美しいテーブルセッティングを心がけましょう。
ピントとアングルのテクニックをおさえたら、写真の構図にもこだわってみましょう。例えば、料理をテーブルの中央にただ置いてもあまりおしゃれな印象になりません。そんなときは、料理に寄りつつ、意図的に左右にずらして皿の縁を少しカットするように写真を撮ってみましょう。適度な空間ができ、料理がより引き立ちます。ほかにも、メインの料理の対角線上にドリンクなどを置くと、バランスのよい写真が撮れます。
シズル感をだす
料理写真をより美味しそうに見せる方法に「シズル感を出す」というものがあります。
シズル感とは、写真だけで料理の温度や音が聞こえてくるような臨場感をだす演出方法のひとつです。
そもそもシズル感の「sizzle」とは、お肉を焼いたときの『ジュージュー』という英語の擬音語で、これが転じて臨場感を表す言葉として用いられ、料理の写真でも使われるようになりました。料理写真でよく使われるのは以下のようなものです。
・湯気
温かい料理は湯気が立ちます。この立ち上がる湯気とともに料理を撮影すると、ぐっと臨場感が増し、リアリティーある写真に仕上がります。
湯気を撮るときのコツは、とにかく料理が手元に来たらすぐに写真を撮ること。
また、黒い器や背景で撮ると白い湯気が際立ちます。
・水滴
フルーツや野菜など、みずみずしい食べ物を撮るときに用いられるのが水滴です。
表面に水滴をあえてつけることで、フレッシュさが増します。
水滴を撮る際は、光がよく当たるよう明るい場所で撮るのがコツです。
・シロップ・タレ
シロップやタレをかけて食べる料理は、実際にかけている様子を写真におさめることで臨場感を演出できます。
タレが料理にしたたる寸前の写真など、シャッターを切るタイミングが難しい場合は、連写機能を使うことで撮りたい瞬間を切り取ることができます。
ほかにも、料理の照りやつやもシズル感です。
これらシズル感をすぐに演出したいという方は、写真加工アプリやPC用ソフトを使うとよいでしょう。
いずれも簡単な操作で、理想に近い料理写真に仕上がるはずです。
すてきな料理の写真を撮るコツは、光の向きやピント、角度にこだわることです。
このちょっとしたこだわりだけで、写真の出来栄えはぐっとアップします。
コツを確認したら、実際にそのテクニックを使った写真を見て学ぶことも大切です。
※【WAKANUI】と記載のあるものは、アンズコフーズの直営レストラン「ワカヌイ グリル ダイニング バー 東京」の2020年、春メニューの一部です。時期によってメニューは変更となります。予めご了承ください。
アンズコフーズでは、さまざまな撮影テクニックを駆使した美味しい料理写真をインスタグラムや公式サイトのレシピページに掲載しています。
ぜひ、チェックしてみてください。